第17話昇給の低さに悶々とする日々(食品工場④)

理不尽なことだと感じながら、なんやかんやで1年が過ぎた翌年4月に給与明細をもらって目が点となった。たった200円の昇給だったから。これなら現状維持の方が納得できたかも。二年目は住民税の支払いがあるから、ただでさえ手取りが減るというのに。

たまたま同級生が私の職場の近くで新卒として働いていて、給与の低さに悶々として転職を成し遂げていた。彼も給与の低さにげんなりとしていた。私も「転職するしかない」と思い、リクルートやインテリジェンスなどの転職支援のエージェントサービスに登録。第二新卒の道を探すこととなった。

たまたま土日以外も休みを取れる仕事だったので、比較的転職活動は容易であった。9月に治験の臨床開発を行う会社に仕事が決まり、2006年11月からそこで働くこととなった。それから私の転職人生は始まることとなった。