第9話研究室復帰と就職活動

2003年4月に研究室に復帰した。教授を始めとして、周りの先輩や同級生はおおむね暖かく出迎えてくれた。最初の半年間は特にやる気がみなぎっていた。

10月位からは就職活動に入った。ちょうど就職氷河期の時代。エントリーシートは何枚書いたか分からない。面接にたどり着けたのは50社くらい。その中で唯一内定を得ることができた食品会社に技術職として入社することが決まった。

今思うと圧迫面接は当たり前で、それを乗り越える精神力が無ければ社会人として失格の烙印を押される時代。とにかく「正社員」の肩書が欲しいがため頑張っていた。

2004年4月に内定をいただいた後、就職活動の反動で再び「燃え尽き症候群」のような感じになってしまった。研究室に行きにくくなる日々。苦しさと申し訳なさで一杯だった。再び2004年から2005年の時期はメンタル悪化にさいなまれた一年であった。