2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

第20話目標がないと辛い

私がうつ病から深く抜け出せない時は、目標を見失ってしまっていることが多い。 特に社会人になると、賃金アップや出世以外の目標を見つけないと生きがいを見いだすことさえ難しいと感じている。 また、今のご時世、賃金アップや出世は狙って達成できるもの…

第19話雨の夜が好きだった

私は若い頃は雨が好きだった。晴れは何処かに出掛けて友達や仲間と楽しまなければならないという強迫観念があったからだ。 友達が多くて予定が一杯。それこそ人としての魅力に溢れているのだと勝手に考えていた。 だから雨の夜は出掛けずにゆっくりしていい…

第18話パートの人の頑張り(食品工場⑤)

食品工場でバイトしていた時、はたまた正社員で働いていた時に感じていたことは、パートをされている主婦方の手際の良さである。体感的に素人の5倍くらいの速さで作業を進めている。この道何十年のプロもおり、日本企業の根幹は、この方々のおかげで支えられ…

第17話昇給の低さに悶々とする日々(食品工場④)

理不尽なことだと感じながら、なんやかんやで1年が過ぎた翌年4月に給与明細をもらって目が点となった。たった200円の昇給だったから。これなら現状維持の方が納得できたかも。二年目は住民税の支払いがあるから、ただでさえ手取りが減るというのに。 た…

第16話LGBTの難しさ②

前回の文章で私はヘテロセクシャルと書いたが、本当にそうなのかと分からなくなる時もある。例えば学生時代に友達と一緒に帰る時に、いつも廊下で待っていると「お前らホモか」などと揶揄されたこともある。今考えると、それだけ一緒にいたいということは愛…

第15話LGBTの難しさ

最初に断っておくが、私はヘテロセクシャルである。だからといって、LGBTのことが分からないと突っぱねるつもりではなく、むしろ多くのことを理解したいと考えている。 性に対する目覚めは思春期の頃からが多く、私自身も女性とお付き合いをしたいと息巻…

第14話理不尽を感じる日々(食品工場③)

典型的な家族企業だった。当時は創業者の孫で3代目の社長。どこの会社でも同じかもしれないが、社長はたまに現場に顔を出すだけ。来るとなったらおおごとで、周りの社員にも緊張が走る。 ある日「今日は仕事が完了した」と思い早く帰ろうとしたら、「明日は…

第13話サービス残業だらけの日々(食品工場②)

工場の資材係として、一番嫌だったことは10日に1回の棚卸。昼勤の全ての作業が終わってから工場内にある材料のすべての在庫数えなければならないため、帰宅が22時23時になることがザラであった。最初はきちんとタイムカードを付けていたため、残業時間は多く…

第12話新社会人でサラリーマンの壁(食品工場①)

2005年に新卒で入社した食品会社。技術職として採用され、工場の資材を扱う部門に配属された。配属されたといっても、私以外は女性パート3人。責任は私に押しかかる。 今まで担当していた社員が女性パートと揉めたのが原因で、新しい社員を入れなければ…

第11話鬱とコロナ禍

今回私の人生における何度目かの鬱は、コロナ禍が多分に影響していると感じる。初期にテレビで植え付けられた恐怖感もきっかけの一つだ。今まで鬱と縁遠かった人でも鬱っぽい人が増えて、街のメンタルクリニックでは予約が取れない所も続出している。 今回の…

第10話万能感と絶望感

うつ病になる前にいつも感じるのが、万能感に満たされる時期があるということ。躁状態といってもいいのだが、明るいというより攻撃的になる。もしかしたらうつ病というより双極性障害なのかもしれない。 私はマイルール的なものが激しくて0、100思考に捉…

第9話研究室復帰と就職活動

2003年4月に研究室に復帰した。教授を始めとして、周りの先輩や同級生はおおむね暖かく出迎えてくれた。最初の半年間は特にやる気がみなぎっていた。 10月位からは就職活動に入った。ちょうど就職氷河期の時代。エントリーシートは何枚書いたか分からな…

第8話鬱とパチンコ依存

ギャンブルといえるもので大学生の頃からはまっていたのはパチンコ。当時は現金機からCR機へ移行していた頃で一番盛り上がっていた時代だとも思う。機種的には天才バカボンや海物語が大好きだった。 うつ病患者である私にとって快適だったのは黙って座りなが…

第7話元の研究室に出戻り

年が明けて2003年になり、正月に父親からなにかバイトをするように諭された。1週間後に母親が食品工場のバイトのチラシを持ってきてくれた。多分なにか動かないといけないという夫婦での話し合いがもたれたに違いないと今では思う。 近くから送迎バスが…

第6話半年間の休学

2002年9月に2週間休んだが回復することができず、10月からの休学で実家に帰ることにした。 実家に帰って良かったことは、母親が作ってくれた手作りの御飯を食べることで、少しずつ元気が回復してきたこと。うつ病回復に食事は重要と改めて思いました。 その…

第5話鬱と飲酒は絶対だめ

禁煙してから食べ物が美味しくなって10キロ位太り出したと同時に酒も飲むようになり、さらに10キロアップ。60キロ前後の体重は80キロにもなった。 今思うと抗うつ薬も飲んでたから、三重の太る要素があったわけで、、、 絶対してはいけない抗うつ薬処方され…

第4話鬱とタバコの関係

今は禁煙してるのですが、20歳から32歳まで毎日1箱マルボロライトを吸ってました。 禁煙した理由はズバリ値上げです。一気に100円位上がった時に辞めました。 タバコは百害あって一利なしというイメージですが、うつ病にはリラックス効果をもたらすと感じて…

第3話恋愛の力は絶大

大学1年生から付き合ってた彼女はバイトで知りあった。1歳だけ年上だったが、高校卒業し立ての僕にとっては社会のことも色々と教えてもらい、年齢差以上のお姉さんに感じたものだった。 当時は私も彼女も一人暮らし。彼女の家に半同棲し幸せな生活だった。 …

第2話楽しくない研究室での生活

理系大学生なら誰もが避けては通れない研究室配属。研究と人間関係双方が大事になってくる。 私は生物系で遺伝学を専攻。今巷で話題になっているPCRなどを扱っていた。なかなか明確な結果が残せず自己否定に走った。 2002年9月に二週間の休養後、もう一度精…

第1話2002年ふとしたきっかけにうつ病

一番最初にうつ状態になったのは2002年大学院の時。研究に行き詰まってどう過ごしていけばいいのか分からなくなった。 就職に関係ないのに、研究は結果を出さなければという焦りが最初。独特の研究室の雰囲気にもなじめなかった。 夜型になっていき食欲不振…